子供に漱石を教えるには

先日から知人に頼まれて、子供の国語の家庭教師のようなことをしている。読解に関して、先日までで一通りのトレーニングをしたので、短くて印象深い文章を読ませよう、ということで、漱石の『夢十夜』を読んでもらったりしているのだけど、色々聞いてみると、漱石辺りを読むのに必要な前提知識というものを、まだ小学校ではちゃんと教えていないらしい。

うーん……と僕は考えた。自分が小学生の頃のことを考え返してみると、僕は最低限必要な知識は頭に入っていて、それは父や祖母、あるいは通っていた剣道の道場の館長先生などに、その辺のことを教えてもらっていたからなのだろうと思う。ということは、別に学校で教えていなくても、僕が、僕が小さかった頃のそういう人達の代わりになるようなものを書くか、話すかして教えれば用は足りるのではなかろうか。

そう思って、空いた時間を利用してちょこちょこと書いてみたのだが、いやこれぁ大変だ。漱石が登場するまでに20ページ近くかかってしまったではないか。まあ書くこと自体にはそう時間も労力もかかっていないのだけど、自分にとって当たり前のことを分かるように説明する、というのは、これはやはり神経を使うことである。

まあそんなわけで、漱石の説明(ただし漱石が登場する直前まで)の PDF を作成したので、話のタネに公開しておくことにする。souseki2.pdf

2011/02/18(Fri) 15:50:12 | 日記
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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