文書にある通り

長い間苦しめられた微熱・喉の痛み・咳であったが、耳鼻咽喉科に受診してからは驚く程に軽快した。まだ多少咳が出る(→鼻漏がある→化膿が全快していない?)ものの、熱や炎症はすっかりひいた。

咳とともに、緑色で2、3 mm 程の大きさの粘液の塊が集まったような痰が出ていたのだが、これはおそらく鼻漏で喉に落ちた膿なのだろうと思う。緑色の膿、というと、反射的に連想するのが緑膿菌なのだけど、まあ他にも考えられる原因はいくつもある。ざっと挙げると、

……と、まあ色々ある。

長野・上田市にある住吉耳鼻咽喉科医院のページでは、これらの問題に関して実践的な情報を提供している。で……このサイトでは、「第3回耳鼻咽喉科領域感染症臨床分離菌全国サーベイランス結果報告よりMIC90を掲載 (2003年1月〜5月)」という表で、上に書いたような菌に対する各種抗菌剤のいわゆる抗菌スペクトルを示している。これを見ると……僕が最初に処方されていたフロモックスは、緑膿菌に対して「無効」、とある。

フロモックスとクラビットを比較すると……溶連菌や肺炎球菌に対してはフロモックスも十分高い効果が期待できるようだが、メシチリン感受性のある黄色ブドウ球菌とインフルエンザ菌に対しては効果は低く、悪名高き MRSA に関しても極めて効果が低い。そして、緑膿菌に対しては無効である。これに対してクラビットは、溶連菌や肺炎球菌に対して効果が低く、MRSA に対しては極めて効果が低いのに対し、メシチリン感受性のある黄色ブドウ球菌とインフルエンザ菌、そして緑膿菌に対しては高い効果を発揮する。先の痰の様子に加えて、この比較から、今回僕が感染したのが緑膿菌である可能性が高い、と推測されるわけだ。

それにしても、やはりこういう選択は、専門科のドクターと十分なコミュニケーションをとりながら行われなければならないのだ、ということを今回痛感させられた。だって、これこの通り、文書にある通りの状況を体験したのだから。

2011/06/08(Wed) 11:59:04 | 日記
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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