あの問題に関して、一言だけ

僕にとって生命科学は専門外だし、今回のあの件に関してあまりどうこう言う立場でもない。ただ、行き掛かり上、僕に対してゲスな質問を投げかけてくる輩も居るわけで、ひとつだけここに書いておこうと思う。

この業界、まあ色々な方がおられるわけだけど、ひとつだけ言えるのは、四知というものを魂に刻み込んでいない人は、この稼業に関わってはいけないのだと思う。僕の場合は、まだ年端も行かない子供の頃に、小澤武先生という方にこの言葉を教えていただく機会があった。噛んで含めるようにこの言葉を一緒に繰り返してもらっていたおかげで、あんなことをせずに済んだのだろうと思う。彼女は残念なことに、そういう機会も、そういう師もおられなかったのだろうと思う。しかし、その結果であるあの愚行は残念ながら彼女の罪だし、彼女はもうこの稼業には一切関わる資格はない。野依氏が「教育し直す」という言葉を出したとき、彼の仏心みたいなものを垣間見た思いがしたのだけど、それは彼女に対してではなく、彼女のユニットに関わるポスドクや学生達に向けられるべきものだと思う。この罪はそれ程に深いものなのだ。これだけは、書いておこうと思う。

2014/03/16(Sun) 00:53:47 | 日記
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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