正論

風邪をひいた。近くに罹患者が何人かいたので想定し得る事態ではあったけれど、鼻から喉にかけて炎症が広がり、おまけに熱も上がってきた。

こういうときは、僕は耳鼻咽喉科に受診することにしているのだが、家の近所にある耳鼻咽喉科は二軒。片方はアレルギーの専門医でちょっと有名なドクターの医院なのだけど、ここは前にインフルエンザで受診したときにひどいめに遭わされた(持って行ったのにマスクを買わされたし、鼻腔や咽頭をろくに診ようともしないのである)ので、行かないことにしている。もう一軒は、実に良心的な年配のドクターの医院なのだが、ここはここで若干問題があるのである。

受診した僕の鼻と喉を慎重にチェックしたドクターは、

「うん、風邪ですね」

普通、こうくれば抗菌剤と総合感冒薬、あとはムコダイン等の耳鼻咽喉科がよく用いる薬が処方されるところである。しかし、このドクターはちょっと違うのだ。

「いいですか、Thomas さん。風邪は、ウイルス性疾患なんですよ」
「はあ」
「ウイルスに薬は基本的に効きません」
「はあ」
「ですから、今日はうがい薬とトローチだけ出します。これでちょっと頑張ってみましょう。ああそうそう、あと今日は入浴は避けて、早めに休むように」

いや、確かにそれは正論なんですが、せめて総合感冒薬位出してくれませんかね。熱、悪寒、喉の痛み、鼻水はどうしたらいいんですか。

というわけで、今日、知り合いのドクターに PL を処方してもらったのだった。なんだかなあ。

2012/10/16(Tue) 13:20:44 | 日記

Re:正論

風邪は対処療法しかないと思うので、仕事に障らないように一番辛い症状に合わせた薬を処方してくれたり、注射してくれる医者にしか私は行きません。
guest(2012/10/16(Tue) 20:05:34)
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Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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