TeX Live 2020 pretest 配布開始

https://www.tug.org/texlive/pretest.html
TeX Live 2020 pretest 版の配布が開始された。ここをお読みの方で使われたい方は "TeX Live を使おう──主に Linux ユーザのために──" の「TeX Live 2020 pretest 版のインストール」:
http://fugenji.org/thomas/texlive-guide/install-pretest.html
を御参照いただきたい。

Linux 環境の綻び

何度もここに書いているわけだけど、僕は Linux……というより、Debian GNU/Linux を普段使いの環境にしている。Windows が嫌いということもあるのだけど、痒いところに手が届く感覚、とでもいうか……問題発生時に自力で解決するために英語中心の情報を漁ることができないと辛いのかもしれないが……そういうものがあるので使い続けているわけだ。

とにかく Linux 上で何かするのに、待たされるということはあまりなかった。何かアプリケーションを立ち上げるのにも、LibreOffice のような大物ならば(あれも過去のヒストリの読み込みとかがなければ起動も速いけどね)別だけど、普段はそう待たされることもなかったわけだ……そう、な「かった」わけだ。過去形だ。

どうも、GUI が Gtk3 ベースになってから、メニュー等を開くのにかなり時間がかかるようになってしまっている。これは何なんだろう、と苛々させられつつも、原因究明をしっかりしていない。これ以上遅かったら原因究明を優先するのに……という基準ぎりぎりの遅さなのだ。これは何なのだろうかねえ。

そして、特に facebook で何か書く際には入力がタイプに追い付かないという現象が発生する。例えば、

このような入力を行う際に、変換などの入力が追い付かないわけだ。
と入力しようとすると、
このような入力お行うあい に、変換あどの入力あ追い付かあいわけだ。
と、こんな感じになってしまう。色々試した結果、これは Fcitx と fcitx-skk を併用しているときに特に顕著に出てくることが分かっている。しかし、私が時々使う縦書きのテキストエディタで、他のキーバインドとバッティングせず使える日本語変換の組み合わせがこれしかないので、どうしたものかなあ、といつも悩んでいるわけだ(ちなみに SKK を使わない、というのは有り得ない。とにかくこれがないと高速入力ができないので……)。たまーに Windows 上のウェブブラウザで facebook に書き込んでいるときなんかも、恐ろしく重かったりするわけだけど、皆さんはこういうときにはどうされているのだろうかねえ……

ということで、端末も新しくして、システムもクリーンインストールして、その上に /home を再構築(ブラウザのデータと .bashrc 辺りの独自のセッティング以外は移植せずに)したいなあ、とも思うわけだが、諸事情から今その時間は(そしてお金も)ない。ストレスがたまるんだけどなあ。どうしたものかね。

過渡的時期をしのぐ

僕がメインで使っているのは Lenovo ThinkPad X230 という古い PC である。CPU が4スレッドのデュアルコアで、メモリを 8G 載せており、たまたま内部にふたつある mSATA のスロット(ひとつは wifi カードを挿している)に SSD を突っ込んで 1 SSD 1 HDD の構成で使っていることから、このご時世でも何とか使えているわけだ。この端末に Debian GNU/Linux sid と Microsoft Windows 10 を入れ、GRUB でデュアルブートにして使っている(仮想化すればいいのに、とか言われそうだが、Windows の用途のひとつが音楽制作で、DAW に要求されるリアルタイム……に限りなく近い……処理に仮想化環境がフィットしないので)。メイン (> 99 %) の環境は Linux である。

Debian、特に sid を使っていると、upgrade に注意しなければならない時期というのがある。たとえば X 周りや GTK、perl などのバージョンアップの時期には注意しなければならない。主要なライブラリ等の更新を行う apt-get dist-upgrade をこの時期に軽々に行うと、依存関係の解決のために重要なパッケージがごっそり削除されてしまい、ウインドウマネージャが立ち上がらない等のトラブルに陥ってしまう。以前何度かやってしまい痛いめをみたので、今そういうことをやらかすことはまずないのだけど、時々「あぶねーあぶねー」となることがないわけでもない。

丁度今は gpg 周りでこういう状況になっているので、注意しつつ状況を見守っている。gpg が使えないとなると、パッケージの管理機構に重大な影響を与えてしまいかねないので。しかしねえ……いや、時間があれば、いっそインストールし直すのも悪くない、とも思っているんですよ。GTK3 ベースになってから、どうもシステムの状況が怪しい(ある種のウインドウを表示するのに著しく時間がかかる、等)のでね……でも今は忙しいし、精神的にもそういうゆとりがないしね。ThinkPad X シリーズの新しいのでも買って、システムの組み直し・移行、なんてことになればいいのだけど。

まあ、色々と……そう、色々と、過渡的時期をしのいでいる、今日この頃である。

とりあえず TEX を使いたい、もしくは使わざるを得なくなった人のために

最近は減っていたのだけど、TeX のインストール絡みで、特に Windows でのインストールに関する質問を貰うことがあった。これまで、半分は自分がメインで Windows で使っていないから、半分は時間がないから……という理由で、あまり積極的に回答していなかったのだけど、一応何かしら使える document を書いておいた方がいいかなあ、と思ってはいたわけだ。

ではそれを何故躊躇していたか、というと、HTML5 になってから、CSS とか一々書くのが面倒で……というのがあったからだ。『TeX Live を使おう──主に Linux ユーザのために──』も一応 HTML5 化してあるのだけど、あれは確か w3m に添付されているものを基にでっちあげた CSS を使っていて、まあテキトーにやってあるわけですよ。同じようにやりゃあいいという話もあるのだけど、正直今回はそれも面倒だった……要するに、モチベーションが上がらないわけです。

モチベーションの上がらない理由は色々あるんだけど、やはり一番の理由は私が Windows をメインに使わないし、使う気もないから……なんだろうと思う。なので、今回も書く作業自体は Linux 上で行っていた。Windows には一度 TeX Live 2019 を(既に入れていたものを完全に削除した上で)クリーンインストール→動作確認をして、その際のスクリーンショットをバチバチ撮っただけ。

で、まあ最初はまず LaTeX で書いて、その後どうにかしようと思っていたのだけど、あの独特の体裁であることを受け入れさえすれば、一番確実に変換できるのは実は latex2html であることが実験の結果分かった。アイコンの画像ファイルが何故かローカルのインストールディレクトリにリンクされているのと、hyperref でリンクを張るときに、URL に "%" が入っているとそこで変換がおかしくなるトラブルがあったが、まあこの程度なら置換するのは難しくない。ということで、今回は latex2html で変換して載せました。

http://fugenji.org/thomas/tori-tex/tori-tex.html

お役に立てば幸いです。

Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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