AKG IP2

長い間使っていた AKG のイヤホンのケーブルが切れた。リッツ線なので、修理するにも問題がある。それに、こういうものに目がないうちのニャントロ人に噛まれて、ネットに凹みがあったりもしたので、この機会に機種更新をしようと思ったのだった。

しかし、今の時点で、いわゆるインナーイヤー型の従来機種で音質の良いものは、ほとんど入手できなくなってしまった。僕はこの手の商品で、低音がブーミーなものがどうしても使えないのだ。そういう意味で、ディスコンになった AKG 312Pがない今、ほとんど絶望的な気分になっていたのだった。

カナル型で一番期待できそうなのは、SONY のMDR-EX800STなのだけど、いかんせん価格が価格で、どうしたものかなあ……と思っていたところに、AKG IP2 の存在を知ったのだった。もう、これが駄目なら MDR-EX800ST 買うしかない……と思って、サウンドハウスでこれを買ったのだった。

エイジングが進むまでは、悪しきドンシャリの音だったのだが、睡眠時間を丸々エイジングに費したこと数日……ようやく f 特がまとまってきた。分解能は高いし、いわゆるアーマチュア型のように、本質的に狭い帯域を無理矢理マルチ化した結果ダメダメになっているようなこともない。ただし、イヤーパッドと耳道のフィッティングによって低域が全然違った感じになってしまう。大きいイヤーパッドだと低域がやや出過ぎる感じだし、中位のだとやや低域が弱い(僕が言うんだから本当に弱いんだろう)。この辺りが難しいところだ。

ちなみに、この IP2 のドライバーユニットはフォスター電機(あの FOSTEX の製造元である)の OEM らしい。こういう製品がなくなると、本当に困るのである……ぜひとも、もうしばらくは供給を継続していただきたい。切にそう願うのである。

2013/07/23(Tue) 01:46:15 | 音楽一般
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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