コルクアウト

ワインを買うときなど、常にちょっとだけ注意しておいた方がいいことがある。それはコルクの状態だ。

そもそもコルクで完全な密閉を期待することは無理があるわけだけど、買うワインのコルクの状況をチェックして買うことは、外れを引かないようにするためにも必要なことだ。出来ることなら、陳列用の瓶以外は寝かせてある店で買う方が望ましいし、定温コンテナで運ばれたワインを買う方が望ましい。その辺りを注意しても、一説によると、10本に1本位は、コルクに起因する中身が劣化した瓶を引いてしまう可能性がある、という。

コルクの上端がどの辺りに位置しているのかチェックするのも良いかもしれない。コルクの状態は、ワインの温度管理の履歴が反映される。温度が上がれば、コルクは瓶から押し出される。温度が下がれば、中に引き込まれる。あまり頭が引っこんだ瓶は、やはり引かない方が安全だろう。

こういうことに普段から注意しているおかげで、この何年か、ワインの外れを引くことはなかった。しかし……今日はやってしまった。いや、ワインではないのだけど。

スコットランドはハイランド……と言っても、ローランドとの境界線のそばなのだが……に Loch Lomond 蒸留所というのがある。その名の通りの Loch Lomond というシングルモルトや、ブレンデッドスコッチの High Commissioner などを生産している蒸留所なのだけど、ここで Inchmurrin というモルトを作っている。最近よく行く酒屋で、このモルトが「独特な香りで飲みにくい」というような紹介をされていたのが気になっていて、今日12年のボトルを購入したのだった。

帰宅して、さあ開けてみましょう、とコルク(シングルモルトはほとんどの場合コルク栓である)を捻ったら「ぼそっ」という手応え。あー、しまったー、コルク切っちまった! モルトの場合は、コルクの匂いで酒が台無しになる程酒が弱くないので、まあ最初が飲みにくい位で済むのだけど、それにしてもあまり気持ちの良いものではない。長く店に置かれているようなモルトを開栓するときには注意しなければならないのだけど、今日はうっかりやってしまった……

しかしこの Inchmurrin、何が「独特な香りで飲みにくい」なんだ? これはむしろ、初めてモルトを飲む人にでも薦められそうな香りだと思うけれど。うーん。

2014/12/07(Sun) 19:15:33 | 日記
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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