開いた口が塞がらない

先日、このブログの記事『金姸兒選手は五輪憲章に違反しているらしい』に関連した話で、聞いて開いた口が塞がらないような思いのする話を聞いた。この問題に関して、韓国のネットユーザーから、完全に屁理屈としか言いようのない反論が盛り上がっているのだ、という。

これが……何だか書くのも面倒なのだけど、「浅田選手がリンクで使っていたティッシュペーパーが、浅田選手が宣伝に参加している製品なので、金姸兒が違反しているなら浅田選手も違反だ」という話らしい……いやはや。本当に、開いた口が塞がらない。

僕がこの話を「開いた口が……」と断じることができるのには理由がある。日本の各メーカーは、オリンピックの絡んだ宣伝に関してはちゃんと配慮をしていて、オリンピック開催中は、選手個人を宣伝に起用しているメーカーは選手を宣伝から外すようにしているのだ(IOC / JOC の公認宣伝を除く)。今回韓国ネットユーザーとやらが問題視しているティッシュペーパーの広告サイトにおいても、五輪期間中は、浅田選手の肖像を「出張中」と書かれた画像に差し替えていた。今のそのティッシュペーパーの広告サイト(←ブラウザ強制リサイズ + 音が鳴りますのでご注意を)で公開されている画像を、わざわざニュースサイトで公開している東亞日報のサイトからリンクしておくけれど、

この画像には「出張、おつかれさまでした。」と書かれている。ここに痕跡が確認できる通り、オリンピック期間中は、この画像は「出張中」ということで差し替えられていたわけだ。だから、このティッシュペーパーと浅田選手の直接のリンケージは、少なくともオリンピック会期中は断たれていたわけだ。

翻って、金姸兒の方はどうだろうか。僕がこの件に関して書いたのが3月4日で、そのときに宝飾製品の販売元では、「これが金姸兒選手の着用していたアクセサリーです」とメディアに嬉々として出演してすらいるわけだ。まあ、お話にならない。

正直、こんなことを書くのすら時間の無駄に思えるのだけど、まあ一応書いておく方がいいだろう。発言をしないと、考えてすらいないと断じられそうで怖いからね……

2010/03/08(Mon) 16:02:05 | 社会・政治
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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