Born Again

と言っても、僕が福音派とか再降臨派に鞍替えしたわけではない。また Debian GNU/Linux の再インストールを行ったのだ。

Debian は非常にカタいパッケージングで使い易いのだけど、通常の distribution はあまりに保守的なので、普段使いには sid と呼ばれる開発版を使っている。これが基本的なファイル構造等をさくっと変えてしまったりするので(それでも使い続けてはいられるのだけど)、時々こういうことをするはめになる。今回は TeX 絡みのこともあったので、金曜の夜の時間を使ってこの作業を行った。

せっかくなので、いじれるところはいじる。ファイルシステムは SGI の XFS に変えた。で……えー。キーボードまで徹底的に udev の下で管理されてるのか。じゃあ Ctrl と Caps の位置交換は……うー。どこだったっけー……とぶつぶつ呟きつつ、そうだ /etc/default/keyboard ってのがあったっけ、と見てみて、このファイル上で XKBOPTIONS="ctrl:nocaps" (だから厳密には位置交換じゃないのだけど)としてオッケー。xfstt を入れて、M+ と IPA の合成フォントを /usr/share/fonts/truetype/ に突っ込んで xfstt を再起動。これでシステムフォントはオッケー。TeX はptetex3を入れて…… gcc と g++ でのコンパイル環境と Debian 用の kernel build kit を入れて、vanilla kernel を build して……まあ、慣れた作業である。

きっと、大学時代に一緒に UNIX 系 OS を使っていた連中も、きっと今はほとんど Windows 系で、UNIX 系を使っていても Mac OS X なんだろうなあ。僕が Linux を使っている理由も、Intel Compiler が無料で使用できるのが最大の理由だし。でもね……どうも、売り物の OS というものに、僕は全幅の信頼を感じることができない。どれだけお金を払っても、完全な損失補填など保証されないからねえ……しょせん、他人は信用できないし、不用意に信用して、裏切られてどす黒い感情を抱く位なら、僕はこの先もきっとこうやって vanilla kernel を build しているんでしょうよ、きっと。……ほら、最近は空で打てるからね。

make-kpkg clean && CONCURRENCY_LEVEL=4 make-kpkg --initrd --revision=`date '+%Y%m%d'` kernel_headers kernel_image
とかさ……

2010/03/20(Sat) 14:49:02 | コンピュータ&インターネット
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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