国会議員の通信簿

どうも昨夜に食べたもののせいなのか、体調を崩して、今日は家で寝ている。ふとつけたテレビはよみうりテレビ制作の「ミヤネ屋」だったのだけど、ちょうどタレント議員の問題を話しているところだった。そこで大宅映子女史が「国会議員も通信簿が必要よね」とポロリと言ったのを聞いて、ん?と思ったのだった。考えてみればおかしな話である。大学の講義すら受講者の点数で評価される時代に、どうして国会議員の国民による評価がなされないのだろうか。

http://nensyu-labo.com/koumu_kokka_kokkaigiin.htm

によると、国会議員の年収は平成19年の推定額で約2900万円である。そして、国会議員にはこの収入額に入ってこない、以下のような様々な特権が認められている:

  • 不逮捕特権(国会会期中)
  • 免責特権(議院で行った演説等は院外で責任を問われることはない)
  • 歳費特権(国庫から歳費を受け取ることができる……給与・賞与・退職金に相当)
  • JR全線無料(新幹線、特急、グリーン車も可)
  • 航空機無料(月4往復までは無料)
  • 議員宿舎(悪名高き新赤坂議員宿舎は3LDKで家賃が9.2万円/月。相場は50万円/月ほど)
前にも書いたけれど、これらの費用を仕分けよう、という動きは、どういうわけか全く出てこない。今の議員定数が、衆議院議員480人、参議院議員242人だから、もし年収の2割をカットしただけでも数十億の節約になるのに、である。

国会議員が議員収入のことをつっつかれると、必ずと言っていい程口にするのが「私設秘書を雇ったりして、国政を遂行するのに必要なんだ」という言い分である。ではなぜ、現在の公設秘書の人数(公設第一秘書、公設第二秘書、および国会議員政策担当秘書の3人)を拡大して、その分議員収入を減ずるという「自浄措置」を誰も提唱しないのか。融通の利く金を持たせたら、まあほとんどの人は自分のために使うものなんだけどなあ。

国民の選出した議員に何を言う、などと言われそうだけど、元自民党で官房長官を務めた野中広務氏などが証言している通り、内閣機密費というものの使われぶりは実にひどいものらしい。選挙対策に流用されたり、外遊の餞別に使われることも多かったらしい。性質上この科目をなしにすることができないにせよ、その使われ方に国会議員の品性が現れていることは言うまでもあるまい。だから、使途をつまびらかにできる金は、科目を規定・明示して渡さなければならないはずなのだ。たとえば、同じ年齢の国家公務員一種の俸給を適用する、などして、せめて世間並みの年収に抑えて、その分交付金や議員秘書枠を増やせばいいだけの話だ。

そして、政治資金規制法の開示請求を行い、金の分働いているかどうか、を精査する市民オンブズマンなどが設立され、機能すれば、国会議員は「通信簿」で明確に国民の審判を受けることになる。もちろん、利益直結の姑息的な行動だけが評価されるような精査であってはならないから、この精査を行う組織の中立性・透明性は極めて高いものを要求されるので、そう簡単な話ではないけれど、このような仕組みで、国会議員の収入と経費が適正化され、その使途と業務が全うに評価されるならば、こんないいことはない、そう思うのは僕だけであろうか。

2010/05/12(Wed) 15:19:29 | 社会・政治

Re:国会議員の通信簿

文書通信費は月百万、渡し切りだそうです。蓮舫とかがiPhone でツイッターやってるのを見るといつもこれを思い出して、国民の血税で何遊んでるのかワレ、とか、小一時間問い詰めたくなります。泣いても止めませんよええ。
Thomas(2010/05/13(Thu) 18:01:43)

Re:国会議員の通信簿

文書通信費なるものを加えれば約4000万円ですよねえ。参議院廃止すればそこそこ財源になりますよねえ。国会議員の定数削減は事業仕分の俎上にすら乗りませんねえ・・・・・・。国会議員は「儲からなくて大変な商売だと」しばしば発言しておりますが、あれだけ世襲が多いのは美味しいからに決まってますよねえ。暴動でも起こしたい気分ですよ・・・・・。
guest(2010/05/13(Thu) 02:12:44)
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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