SO BAD

今日はどういうわけか、納戸の奥から取り出したるは中西圭三。えーそんなの聴くんだ、とか言われそうだけど、これはちょっと別扱いかもしれない。中西氏の 5th アルバム "graffiti" というのがあって、これのアレンジをやっているのが山弦でおなじみの佐橋佳幸氏だったりする。

まー佐橋氏に関しては、山弦オタクとかネルソンオタクとか(そう、僕はそういう人々が嫌いなのだ)色々書きたがりな方々が多いと思うので、そういう人に書いていただければいいのかもしれない。せっかくだからそういう人達があまり書かなさそうなことを書いておくと、1980年代の EPIC SONY 華やかなりし頃の中心に清水信之という人がいて、この人が佐橋氏の高校の二級上の先輩で、佐橋氏と清水氏の間にいたのが佐藤榮子氏(EPO)である。恐ろしい話だけど、某高校の一年に佐橋氏、二年に EPO、三年に清水信之氏がいた時期があって(ちなみに補足しておくけれど、佐橋氏の5年後輩には更に渡辺美里氏がいるのだった……デビューは当然 EPIC SONY)、しかもその二年後位に、佐橋氏は EPO のデビューアルバムでギターを弾いていて(まだ高校在学中のはずだ)、清水氏に至っては、竹内まりやの『不思議なピーチパイ』のアレンジでレコード大賞の編曲賞に入っていた(二十歳そこそこだ)のだ……こう、どういうシーンにも、溢れんばかりに若い才能が集まってブレークスルーをしてのける時期というのがあると思うのだけど、佐橋氏というのはそういう中で世に出た人なわけだ。表舞台のデビュー(ウグイスというバンドだった)はアルバム1枚で終わってしまったけれど、その後はあの怒涛のような EPIC 時代の音源を経て現在に至っている。

まあ能書きはどうでもいいんだけど、件の "SO BAD" という曲は、中西氏の "graffiti" の一曲目である。これが、今聞き返すと、アコギのガッツリしたカッティングとザラッとした Rhodes を中心に据えたアレンジで、実にいい。中西氏の歌があまりにスムース(いや悪い意味じゃないんだけど……やはり上手いよなあこの人)で、普通のオケと歌の関係とちょっと違うような気すらする。こういうのをやりたいんですよ。こういうのを……と呟きつつ(なんかアブナイなあ)、二度三度と聞き返しているのであった。

以下余談。上の文章を書いて、ふと思いついて EPO の DOWN TOWN を聞き返していたのだけど、そうかこれって、Isley Brothers の "If You Were There" を Wham! がカヴァーしたのとよく似てるよなあ。いや逆か。Wham! の "If You Were There" は 84年、EPO のデビューは 80年だからね。

2010/05/26(Wed) 23:49:42 | 音楽一般
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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