Thomas は如何にしてメールを読み書きするか

最近の世間の「標準的なメールの読み書きの環境」というのが、僕にはどうもよく分からない。仕事の場合だと、いわゆるグループウェアを使わされることが多いだろうし、プライベートの場合だとMozilla Thunderbirdのユーザが多いのだろうか。そうそう、Mac ユーザの方々は Mail.app という完成度の高いソフトがバンドルされているから、他を使う必要性はないかもしれない。

僕の場合は、なにせ1990年代初頭からずーーーーーーっと同じソフトを使っている。かつて阪大で NeXT を使っていたときは Mail.app も使っていたのだけど、普段は端末エミュレータがあれば全て用が足りるように環境を整えていたので、GNU Emacs上で動く MUA を使い続けている。一番最初はrmail、そしてすぐにMH-Eを使い始めたのだけど、何かの雑誌で読んで使い始めたMewを、結局今に至るまでずっと使い続けている。

Mew の何が便利かというと、発送元アドレスからどのフォルダにメールを移すか、というのを推測してくれて、それが結構頭がいい。そして、メールを読み書き・送受信する際に、キーボードからマウスに手を伸ばす必要が全くない。とにかく、キーボードだけで全ての操作が行えるのである。勿論 Emacs のマクロとして実装されているから、カスタマイズも広い範囲で可能だし、PGP / OpenPGPGNU Privacy Guardを使ったメールの暗号化も簡単にできる。今から何も予備知識なしで使い始める、という人は、おそらく Emacs のキーバインドを覚えるだけでも苦痛を感ずるかもしれないけれど、Emacs を使っている人間としては、これ以上に便利な MUA というのをちょっと思いつかない、という位に便利である。

あと、これは UNIX 系の OS を使っている人なら皆やっていることかもしれないけれど、メールアカウントを複数管理するのに、アカウントに対応するユーザを登録しておいて、そのユーザのアカウントに su して Emacs → Mew を起動する、という手があって、僕はこの十年程、専らこれでメールを管理している。これだと、たとえば Microsoft Windows を使っている場合も、メールを読み書きするためのコンピュータを決めてやって、あとは周囲の Windows 端末にTera Termを入れておいて、SSH でリモートログインするだけでいいから至極便利である。どこからでも同じ環境でメールを読み書きすることができるのだ。

僕は前から「文字だけの環境の利便性が見直されてしかるべきだ」と思い、また機会があるたびに書いているのだけど、こういう人がもっと増えてきてもいいのではないか、と思う。これで、static な IP address を個人がもっと使えるようになれば、家のメールを地球の裏側から読むことだって、そう難しいことではなくなるのだけどなあ……実際、ドイツやフィンランドに行ったとき、僕はそうやってメールを読み書きしていたもの。

2010/10/25(Mon) 14:47:33 | コンピュータ&インターネット
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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