福島第一原発で何が起きているのか (2)

昨日の blog を書いた後になって、水位低下による燃料棒の露出と、炉心の一部が融解する、という事態が発生した。これに関しては、朝9時の段階では残念ながら予測し難かった。

その後の様子に関して説明しておく。現在までに分かっている情報では、まず炉心が最大で 90 cm 程度露出し、その後 Cs が検出された。正門前での線量は 1 m Sv / h を少し超える位まで上昇し、建屋内では水素爆発と思われる爆発で屋根が飛んだ。この際、たまたま戸外に集合していた近所の病院の関係者などが被爆、東電は海水とホウ酸を投入することを決定。その後、3号機の方で水位低下による燃料棒の露出と、被爆者の増加が深刻な問題になっている。

まず、僕の立場をはっきりさせておくけれど、僕は原発推進派ではない。原発がエコだというのは全くのウソで、ウラン採掘・精製・輸送のコストはバカ高いし、プルトニウムの管理問題は莫大な経費を発生させる。しかも高レベル廃棄物の長期保管は、ついこの間にフィンランドで始まったばかりで、何十万年という時間の途上に何が起きるか分かったものではない。まあそんなことから、僕は原発に関してはかなり懐疑的な立場である。

ただし、中性子線源としての原子炉がなければ困ることも多い。僕はかつて KUR(京大原子炉実験所の原子炉、今年上半期から再起動の予定)で実験を行っていたことがあって、分析・解析、あるいは医学目的における中性子線源としての研究用原子炉は、どこかにないと非常に困る、ということが身に染みている。そういう意味で、問答無用の反原発という立場は、とる気にはなれない。

というわけで、現在おこっていること、行われていることの問題を書いておこうと思う。まず、1号炉に関してであるが、炉外で Cs が検出されて、炉心溶融だということで大騒ぎになったわけだ。これなんだが……うーん。まず、皆さん、この Cs のような元素の検出って、どうやってるかご存知ですか?

これは、質量分析器(Mass Spectrometer, 通称マス)と呼ばれるものを使っている。具体的には、チェックしたいところの気体を袋などに集めたものを、この質量分析器に入れると、ひとつひとつの気体分子、あるいは浮遊物質の構成分子・原子がイオン化されて、電磁石で挟んだ領域に打ち込まれる。打ち込まれた分子・原子は荷電粒子だから、ローレンツ力を受けて円弧を描くわけだが、この円弧の大きさはその粒子の重さ……つまり原子量・分子量……によって変わってくる。ある円弧を描いた粒子が何個あるかをカウントして、粒子の構成を決定するわけだ。

何が言いたいのか、というと、この質量分析器というのは、極めて高い感度で物質の存在を知ることができる、ということだ。なにせ、個数をカウントしているんだから、こんな高感度な測定法はそうはない。これで、ある物質の存在が検出された、ということと、その物質が意味を持つ濃度で分布している状態、との間には、実はかなり大きな開きがあるのだ。

もちろん、燃料棒やペレットが破壊されたことを検出する、という上では、このような高感度での測定は非常に重要である。しかし、マスで Cs が検出されたからと言って、すぐに健康被害がどうのこうの、というのは、ちょっと主張に隔りが大き過ぎると思う。もちろん、予防的な意味を込めて、安全マージンは最大限確保されるべきである、という前提があるならば、この結果はその文脈上で重く受け止められるべきだろうけれど、Cs 検出→メルトダウンだぁ〜、というのは、逆にあまりに無責任に過ぎると思う。

実は、炉心溶融に関しては、今炉心露出が問題になっている3号炉の方がはるかに深刻である。3号炉は、いわゆるプルサーマル炉で、MOx(ウラン・プルトニウム混合酸化物)を燃料として入れている。MOx はウラン酸化物のみの燃料と比較して、こういうときの正の反応性が強い、という話があるので、炉心溶融が起こった場合にどう波及するのか、という意味での危険性は、3号炉の方が圧倒的に高いのである。

次に、被爆に関してだけど、これはおそらく、建屋内に存在していた放射性物質の微粒子が水素爆発で飛散して、それが被爆者に付着したものだと思われる。携帯用のカウンターでひっかかる程度の線量が検出されているならば、速やかな除染が必要である……ところで皆さん、除染ってどうするか、知ってますか?

除染というのは、付着した放射性物質を除去するわけだけど、それは僕等がものの汚れを除去するときにすることと全く同じである……つまり、洗う、拭く、である。今回の場合は、被爆者の衣服は全て廃棄、排水を捕集できる設備でシャワーを浴び、全身をがっつり洗う→カウンターでチェック→まだ検出されるならまた洗う……の繰り返し、ということになる。もちろん、ここで言う廃棄、というのは、低レベル核廃棄物として処理する、ということである。

こういう措置をして、あとはヨードを飲ませ、経過観察をする。ヨードは飲み過ぎると深刻な健康被害につながるので、医師の監督下で飲ませることが重要である。

ちょっと引っかかっているのが、昨夜寝る前に聞いた、被爆者からの検出カウント数が結構高かったことである。爆発で飛び出した粒子を、おそらくかなりがっつりと浴びてしまったのだと思うけれど、あれは緊急措置として病院のシャワーで除染をすべきだったと思う。排水は厳密な意味では低レベル核廃棄物の扱いになるが、濃度の問題を考えた場合、緊急措置の方を優先しても問題ないレベルだったと思われるので。

さて……で、だ。メディアがどういうわけかどこも書かない、言わないことが、ひとつあるのだ。それは、1号炉の炉内に海水を注入していることに関して、である。

僕は KUR を、超高感度の分析に使用していた。これは「放射化分析」と呼ばれるもので、試料を炉内に保持して中性子線に暴露し、放射化(核変換によって放射性同位元素にする)した後に取り出して、発生するγ線のスペクトルから、目的の元素の濃度を決定する、というものである。この分析の際に、試料(本当にハナクソ位小さな試料でいい)はポリエチレンの袋に入れて、圧搾ガスで炉の内外でカプセルをやりとりできる仕組みを利用して炉に出し入れする。出してしばらくの間は、短い寿命の核種がかなりキツいγ線を出すので、ちょっと「冷まして」から測定を行うのだけど、もう大丈夫かなあ、と、鉛レンガの中に置いておいた試料にカウンターを向けたら、針が「カツン」(本当にこういう音がした)と振り切れて腰が抜けそうになったことがあった。

何故こんなことが起きたか、というと、何処ぞの学生クンが、たまたまその辺(といっても秤量用の精密天秤の横なのだけど)にあった試料収納用のポリエチレンの袋に、素手で触れてしまっていたらしい。それを知らずに、僕は試料を入れて炉内に投入したわけだが、このときに、袋に僅かに付いていたその何処ぞの学生クンの手の脂も放射化したわけだ。手の脂には塩分、つまり塩化ナトリウムが含まれているわけだが、このナトリウムが問題だったのだ。

ナトリウムの原子量は通常23であるが、このナトリウムに中性子をひとつ与えると、24Na という核種に核変換する。この 24Na は、十数時間の半減期で崩壊するのだが、その際にエゲツない程のγ線を出してくれる。それが、僕が腰を抜かさんばかりにびっくりさせられた線量の理由だったのだ。

まあ、僕の話が信用できない、という方は、JCO の臨界事故の被害者のことを思い出していただければいい。被爆線量の決定は、血中の24Na 量を測定することで行われたし、被爆後に輸血や皮膚移植をしても定着しなかった原因のひとつに、体内の Na が24Na に核変換されていた結果、後から導入した細胞の DNA が損傷を受けたからだろう、とも言われているのだ。

こんなことを書くと「高速増殖炉でもナトリウムを使っているじゃないか!」とか見当外れのことを言って絡んでくる馬鹿がいそうだから書いておくけれど、高速増殖炉でナトリウムを冷却材に使うのは、高速中性子を減速させないためであって、放射線をあてても安全だから、ではない。

さて。海水には3パーセントの塩化ナトリウムが含まれているわけだが、今あの原発では、その海水を炉内に注入しているのだ。反応容器に十分ホウ酸水などが入れられたその上でのことならば問題は小さいと思うけれど、僕にしてみたら、原子炉にナトリウム入りの水を入れるなんて、これはもう気違い沙汰だと思う。水はどの道何年も抜けないんだから、程なく冷める24Naの問題より、今現在の冷却の方が何より優先されるのだ……という考えなら、それはそれで構わないけれど、でも冷めないうちに海水が漏洩したら、これはちょっと考えるだけでも恐ろしい。

まあ、マスコミが言わない恐ろしい話、ってのがあるんだ、と信じて疑わない人に限って、どうでもいいことに拘泥しているのが滑稽なのだけれど、どうしてこういう話は誰もしないんだろうなあ。なんだかねえ。

2011/03/13(Sun) 12:42:18 | 科学

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

ガンマ線スペクトロメトリーを主に使えって書いてあります。ガンマ線1本ずつを測るので、原子の壊変1つずつを測るという趣旨は同じですが。
http://www.nsc.go.jp/shinsashishin/pdf/1/si017.pdf
なお、ガンマ線を出さぬストロンチウム−90は、ちょっと面倒だけど忘れずに測ってね、と書いてあります。(いまだ、東電から発表はないが)
guest(2011/04/02(Sat) 12:56:44)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

現状の福島第一原発の問題点について;プロセス工学の立場からいえば、いかなるプロセスシステムでも、物質収支、熱収支の大原則があるので、
外部から冷却用に使った水は、なんらかの形で外部に出てくるのは当たり前。早急に冷却用の水を循環使用し、間接熱交換器で熱を海水等に逃がすようにしないといつまで経っても解決しない。エンジニアリング会社、水処理会社などが、東電、政府に協力して手際よく解決しないと、日本の技術は、これから世界に売れなくなるよ!!!!
guest(2011/03/29(Tue) 10:51:18)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

> 2.Tot.Coi は全気柱とでも言うのでしょうか

Coi ?
Thomas(2011/03/27(Sun) 21:17:22)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

今日は。私もシミューレーションの結果の読み方を考えていました。

1.Surf.Comc. は地球表面濃度(Surface Concentration)のことでしょう。晴れた日の濃度はこれでよいと思います。単位はベクレル/立方メートル。
2.Tot.Coi は全気柱とでも言うのでしょうか要するに大気圏の総量。単位はベクレル/平方メートル。その気柱の中に含まれる放射性物質を全部地平面に沈下させたときの濃度とみれば良いと思います。雨の日はこちらを参考にしたほうが良いかと思います。
3.図はI-131,Cs-137、Xe-133,のそれぞれについて地表、及び気柱をえらべます。また表示域も、日本、アジア、太平洋、北米、北半球、と選べます。
4.更新は1日に2回行われます。午前3時、及び午後3時の実データを用いて、そのあと4日間を3時間単位でシミュレーション図に表示します。
5.縦軸は1ベクレル/立方メートルないし平方メートルから、最大値までをログ表示しています。例えば1〜4300をログ表示で0.4きざみで目盛りをつけると、目盛りの位置の表示は1, 2,5,6.4, 16, 41, 1e*2(=100),2.7e*2(=270)・・・となります。
コマ送り表示も出来るようになっていますのでゆっくり見ると良いでしょう。
6.26日(土)夜に見た士ミュレーションでは30日に恐ろしいことが予想されていました。29日に福島の風が南から弱い北にかわり、その間で排気が一時福島上空に滞留し、そのまま塊となって首都圏のうえに移動すると予想されていたのです。首都圏がほぼ1日に渉り福島と同じ真っ赤になっていました。こう言うときに大量放出があると首都圏も大変なことになる可能性があるわけです。新しいデータに基づく27日朝に見た予報では幸いにこの気団が東にずれる予想になっています。(房総半島にはかかっていますが)。この図を見ると30キロ圏など意味が無いことが分かります。東京も横浜も日によっては危ないのです。
guest(2011/03/27(Sun) 18:40:31)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

先日のUstreamの動画です。
大量に海に放出されている放射性物質や植物連鎖、生物連鎖が今後の問題になるのは確実でしょうね。

緊急報告「福島原発で何が起きているのか」
http://www.ustream.tv/recorded/13509353?lang=ja_JP
ChonUnkokusai(2011/03/25(Fri) 05:09:30)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

 マスコミや専門家(?)のHPにも、熱収支という考え方が見られず、不信に思っていました。このページを見て、原発事故を論理的・総合的に見る技術者に初めて出会いました。
 私も良く似た考えで、停止後の燃料棒から出た熱量は 2e10J これを水の蒸発潜熱で抜熱すると7000m3の水量が必要と見積もりました。
 この過程で発生した水蒸気はいったいどうなったのでしょうか。
 16日までは格納容器の圧力開放弁から逃がされた(放射性物質も大気に放出)が、17日以後はその形跡がありません。復水器による凝縮、サプレッションプール水による凝縮が考えられますが、後者はプール水の容量が1000m3として、凝縮できる水量は200m3程度と考えられます。復水器での凝縮が期待できますが、給水ポンプが停止している現状では、復水器内容積(1000m3程度か)が限度です。
 後はどうなったか?私の推測は、復水器の圧力が圧力容器の圧力と均圧化され(圧力が上昇)、耐え切れずに破損、凝縮水が海中に放出されたのではないかというものです。
 一方、原子力安全・保安院のデータでは、消防車による圧力容器への注水は多いところで20m3/hr  普通は1〜2m3/hr程度であったらしい。
  この場合、燃料からの発熱が抜熱できないため、炉心の高温化が生じます。 保安院のデータでは、圧力容器の底部の温度が400度C(1号機)、222度(3号機)(いづれも23日早朝)であったとのこと、そのときの圧力が1〜3気圧程度であったことから、圧力容器内に水はなかったものと想定されます。熱がどこへ逃げているのか、定量的にはわかりませんが、そのうち圧力容器底部が融解することになるでしょう。
  結局 海水をもっと注入して、蒸気を大気に放出する、凝縮水を海に流す、海水注入をやめて、圧力容器をメルトダウンさせる?
 などの選択を迫られることになるでしょう。
 もちろん、電源復活、冷却水ポンプ回復、海水循環ポンプ復活の可能性も十分に残されていますが・・・・
  
 この辺のところが良くわかりません。
 なお、抜熱に必要な海水量が投入されたとすると、すでに圧力容器内にNaClなどが250tも堆積し、もうすぐ、燃料棒を覆うようになると推測できます。またそのときは別の問題が・・・
  以上は原発素人の元機械技術者の想像です。
鈴木M(2011/03/23(Wed) 20:24:55)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

> しかしシュミレーション

simulation(シミュレーション)。

> は出来ても使われている単位の意味が解らなければ意味がない。
> ご存知でしたらご教授ねがえないでしょうか。

こういう場合は「教授」ではなく「教示」ですね。まあいいんですが。

> 全体の単位はBq/m-2(ベクレル パー ミニッツ?)

これは「ベクレル毎平方メートル」だと思います。ベクレルに関しては以下を御参照下さい。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%82%AF%E3%83%AC%E3%83%AB

> となっていますが、色分けの部分 ”4.1e+03” 等はどういう線量なのか。。

4.1e+03 = 4.1×10^3(4.1かける10の3乗)

> ”Total Column” のシュミレーションのほかにもいろいろある
> が何が違うのか?

これは自然科学マターではなくて英語の問題ですねえ。 Total Column と言ったら「総量」位の意味なんでしょう。当該サイトのコンテンツを見ると Surf. Conc. と並べて書いてあるので、飛散総量と地表に集まっている量を提示しているのではないかと。

あと、書き添えておきますが、こういうことはググるなり辞書を引くなりして下さい。こういう状況で、自分の頭で考えて自力で調べることなしに、状況を把握する術はありません。キツいことを書きますが。
Thomas(2011/03/22(Tue) 00:35:23)

Norwegian Institute for Air Research 他リンク集

こんにちは。20日に質問させてもらった者です。

UEDAさんのページ最近交通量が増えているようなので、なにか資するところあればと思い、また教えていただきたいこともあり、ちょっと長いけど最近見つけた有用そうなページのリンクを貼らせてください。

1) Norwegian Institute for Air Research (NILU) :気象予報を基にしたヨウ素131の福島第一原発からの飛散シュミレーション↓

http://transport.nilu.no/browser/fpv_fuku?fpp=conccol_I-131_;region=Japan

こういったことは日本政府あるいは気象庁がやっているべきことでしょうが、おそらく「そこまで手が回らない」という感じなんでしょうね。
地図のうえをクリックでシュミレーションがスタートします。(ページのロード多少重い)
しかしシュミレーションは出来ても使われている単位の意味が解らなければ意味がない。ご存知でしたらご教授ねがえないでしょうか。全体の単位はBq/m-2(ベクレル パー ミニッツ?)となっていますが、色分けの部分 ”4.1e+03” 等はどういう線量なのか。。”Total Column” のシュミレーションのほかにもいろいろあるが何が違うのか?

2) New York Timesの3月13日の記事 『放射性物質漏えい数カ月継続する可能性も』↓

http://www.nytimes.com/2011/03/14/world/asia/japan-fukushima-nuclear-reactor.html?pagewanted=1

この記事は12日ではなく13日付けでした。参考までに。日本と海外の報道の温度差にはかなりの隔たりが。保安院のレベル5の発表は「日本不信」に拍車をかけたんじゃないでしょうか。実際にはどうなんでしょうか?電源復旧はできても冷却水の循環は少なからず難航すると思うのですが。まあ今の段階では誰にも分からないわけですが。

3) 飯田哲也さん18日の朝日ニュースター「周辺都市のエマージェンシー・プランを立てるべし」

http://www.youtube.com/watch?v=2XS_o0zrSeA&NR=1

電気は自分も使ってるわけだし、責めたくはないけれど、どうしても福島第一に対する現内閣の(圧倒的)無能さをせめたくなってしまう今日この頃。「いずれは良くなる」のひとことに尽きるのか。

Yamada(2011/03/21(Mon) 23:40:33)

Re:福島第一原発地下深部で何が起きているのか ?

約12q厚の北米プレートの表面に立地するのですが、下に移動する太平洋プレートが潜り込んでる訳では無く、太平洋プレートの上に乗り上げ重なった状態で存在し、日本海溝側に広範数十m延びた形で地震や津波を引き起こしました。
太平洋プレートの表面には数q厚の岩塩層が存在し、北米プレートとの潤滑役を果たして来たが為に、摩擦由来地震の巨大化を抑制し小刻みに歪み分散を成しました。

従前と異なる広範囲に地震分布が観られ、【岩塩溶融】の事態が推定される事から液状の落ち着きには長時間を要しますが、結果的には接着的要素が高まりプレート同士の強固な固着が予想されます。
日本海溝には有効期限切れの核弾頭残骸も投棄されたとの噂も在る事から、「岩塩層溶融のトリガー役」ではと疑う処でも在ります。
『投棄当事国達の素早い反応』に感心すると共に、福島第一原発の被害拡大が投棄事実の隠蔽に貢献するに違い無いと思うのです。
ユーラシアプレートと太平洋プレートの接着性能が強まれば対岸プレート間に歪みが集中する等、「他人事では済まされ無い」等当事者意識を授かる事なのでしょう。
guest(2011/03/21(Mon) 14:39:55)

Re:福島第一原発沖深海で何が起きているのだろうか ?

海水と核物質の相関関係について、大気圧下での反応だけでは無い隠され又は忘れられた悪魔の存在をお知らせします。
御存知の通りに沖合には10q級の千島海溝が存在し、敗戦後には戦勝国達が悪魔と言われる高濃度核廃棄物をドラム缶に詰め込み投棄し続けて来ました。累積沈澱量は膨大で、原発等は比較に成りません。
千気圧に及ぶ水圧が加わり、更にプレート狭間に呑込まれたと仮定すれば、プレート間の摩擦エネルギーで地下核実験に相当するエネルギー放出が起こるの不思議は在りません。
東南海方面の日本海溝や更にフィリピン海溝迄の広範囲に投棄されたと言われます。

日本列島は四方向からのプレートが重なった上に存在します。押し合って沈み込んでる訳では無く最下層のプレートは朝鮮半島に迄達します。

今回の大地震津波は北米プレートの端部が崩れた事に由来すると考えます。(リアス式海岸とはプレート端部のひび割れ現象の名残かと)
guest(2011/03/21(Mon) 12:04:23)

Re:福島第一原発はどうなるのか ?

懸命の努力を続ける自衛隊やハイパーレスキュー諸氏には感謝と称讃を贈ります。
核燃料と称される物に対する、火消しの様な放水活動の意味を説明したいと思います。(消える事の無い溶岩擬きとでも)
単体出力78.4万kwh原発についての熱収支考査
稼働時熱量=784,000kwh÷発電効率1/3=2,352,000kwh
停止時熱量=2,352,000kwh×公称率1%=23,520kwh
冷却水相当蒸発量=23,520kwh÷630kw/ton=37.3ton/h
暫時減少しますが、停止直後には毎時37.3tonの水を蒸発させるだけのパワーを秘めて居るのです。
空焚き初期状態ではコンクリートの吸熱性能に助けられ熱暴走は抑制されますが、脱水コンクリートが乾燥崩壊目前なのは放水瞬時の蒸気発生量に観られます。
放水の蒸発量が半減したとしても、巨大な食塩製造所の如きには更也る困難が待ち受けます。
guest(2011/03/20(Sun) 22:45:28)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

ご回答ありがとうございます。
半減期の短い核種が多量にあるからこそ近づけば近づくほど累乗曲線的に放射線が強いということですね。基本的なことなんでしょうが、いままで気がつきませんでした。

メディア・報道に関して、長期的見通しに触れないが、この暗黙の合意はどういうつもりなのか。。New York Times、CBS、その他の海外メディアは12日にすでに最悪の事態をまぬがれても後始末には一年以上かかる見地を示していた。そういったことは今の日本人が知ってもなんら不都合はないはずなのに。アジア研究国立調査会(NBR)というサイトhttp://nbrforums.nbr.org/foraui/list.aspx?LID=5&pg=0
のフォーラムに日本人のcomplacency (無関心、現状肯定)が論じられていた。今回の事故はモグラのように明日の風向きだけ気にしていれば済む話ではなかろうに。日本の報道全般を考えるとなにか事故と同じくらい致命的なポリシーの無さが。。浮き彫り?すみません。独りごとです。

これからもUedaさんのページ拝見させていただきます。
guest(2011/03/20(Sun) 21:47:21)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

> ひとつ質問したいのですが、先日読売新聞かどこか
> で(情報ソース不明で申し訳ありません)
> 「現場の危機回復の努力は多量のγ線によって難航
> している(はずである)」といった旨の記事を目に
> したのですが、これは原子炉への海水注入による
> γ線なのでしょうか、それとも通常、事故の際には
> Naがなくとも多量のγ線が出るのでしょうか。
> ソースが無いのでまともな質問になっていないの
> ですが、なにかお考えがありましたらお教えねが
> えないでしょうか。

多くの場合、核崩壊を起こす放射性核種があった場合には、その崩壊のプロセスで、励起された原子核が安定な状態に戻る過程でγ線が放出されます。ですから、アルファ崩壊やベータ崩壊においてもγ線が出ます。

この場合は、炉の近くですから、核崩壊の半減期が極めて短い核種から出る放射線も問題になるので、通常の放射性物質の飛散では問題にならないような核種の崩壊も考えなければなりません。それらは核燃料の 235U、不純物として含まれる 238U、あるいは 238U が中性子を捕捉して生成される Pu、そして炉内に存在する核種元素(Fe, Cr, Zr などの金属元素、そして水を構成する H, O 等も)が放射化して生じた核種、そしてそれらが崩壊途上にあるときに中間的に生成される核種に由来しているので、もし海水を注入していなかったとしても、これらの核種の崩壊に起因するγ線量はかなり高くなるでしょう。また、それに関わる元素の種類はここに書ききれない程多いです。
Thomas(2011/03/20(Sun) 18:12:57)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

12日からこのページを拝見しています。
ひとつ質問したいのですが、先日読売新聞かどこかで(情報ソース不明で申し訳ありません)「現場の危機回復の努力は多量のγ線によって難航している(はずである)」といった旨の記事を目にしたのですが、これは原子炉への海水注入によるγ線なのでしょうか、それとも通常、事故の際にはNaがなくとも多量のγ線が出るのでしょうか。ソースが無いのでまともな質問になっていないのですが、なにかお考えがありましたらお教えねがえないでしょうか。

広瀬隆氏の「日本にはいま正しいパニックが起こっているべきなんだ」という発言に共感します。15日火曜日の段階で大前研一氏はすでに今回の事故がINESの尺度でレベル6(以上)であることを明言しておられる。
しかし今現在日曜日の日本の報道を見る限りそういった事態を全く反映していない。すくなくとも、福島県での最新の放射線測定値はいまだに4時間も前のものである。そのような国は「先進国」とは言えないだろう。母国に退避した外国人の方々はおそらく、日本のテレビを見ていて「自国で起こっている重大な出来事について事実を知ろうとしない、伝えようとしない」日本人の民性に深く失望したと思う。いずれ事態が終息するにせよ悪化するにせよ危機状態にあって外聞を汚さないようにすることにばかり傾注した、コンセンサスの代表としてのメディアの問題は長く残るだろう。
なぜか?ウクライナから輸入される農産物がどれほど規制されたか、中国からの「毒入り餃子」がどれほど大きく報じられたか、われわれ日本人は思い出したくないからだろう。そのような報道の際に、TVコメンテーターたちがどれほど深刻な顔をしてみせたか、思い出したくないのだろう。

guest(2011/03/20(Sun) 17:32:00)

Re:福島第一原発裏で何が起きているのかな ?

諸官庁に優る官僚的な東電の組織が招いた事態で、隠蔽貫徹を盲信するに末路の悲惨さを予感。(思考停止組織には即刻の退場を願う/雪印乳業騒動現象の再来/最小限被害にとの誤認初動にて全てを損なう)
@自己完結性能を高めず、建設当初より投入予算をケチり続ける。(不完全な予備電源は張り子のトラ様)
船舶用エンジンが地震で故障と聞き耳を疑う?/2機同時故障の確率は宝くじ級で、燃料重油タンクが津波に流され、燃料圧送用の電源及び配管設備の壊滅に始まった事を隠蔽。『欠陥設計と断定』に対して「これで良いと思った」と言訳するのでしょう。
A予備電源喪失の責任転嫁に窮し、高圧送電線を逆走させる電源確保の発想タイミングを逃した。(後にデーター送信ケーブル迄も誤断する等の実質素人集団を露呈)
B海水注入での炉心冷却は指摘の通りにナトリウム爆発の危険性を孕み、3号炉の白煙は水蒸気には違い無いがナトリウム反応煙と推察。(低温外気だけでは説明が付かない濃白さ)
事の重大さは海水濃縮に尽き、塩分固化が招く熱閉塞現象は全システムを壊死させる。(蒸気ボイラーの分野では連続ブローにて対処/貫流型での硬水使用はタブーで短時間閉塞に至る)
C上屋内部状態を確認する努力が足りない状態で放水注水に傾倒するのは制限時間を遺失するに等しく、現場ではカメラと照明を搭載したラジコンヘリを購入する予算すら裁量自由が無いのでは?/大中小の機械は巷に溢れる程に(稟議書類作成や承認捺印の処理が間に合わないとか?)
D仮設電源の復旧間近とされるが、400ボルト電動機の動作確認をブッツケ本番とは乱暴に過ぎるのでは。(移動電源装置にて並行確認するのが常道では/公共機材を頼りにして手当努力を怠る程の窮屈予算か?)「万策尽きましたでは済まないよ。」
E東電や監督役人の記者会見顔には余裕が観られるが、パニック予防の為に口裏を揃える等は余計なお世話。「バカタレ」達は早々に80q圏避難を発したオバマ大統領の気を遣いを理解出来無いのかな。
guest(2011/03/18(Fri) 17:55:28)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

ChonUnkokusai さん:
今動画見てますが、この人は相変わらずクリアですねえ。水かけたってまともに入らないし循環しないと冷えないんだ、とか、塩分による固着の問題等とか、よく的を射たコメントだと思います。
Thomas(2011/03/18(Fri) 11:53:53)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

下記で広瀬隆さんが恐ろしいコメントをしています。個人的には的を得てると感じていますが、どう思われますか?

ニュースの深層3/17(木)「福島原発事故 メディア報道のあり方」1/3
http://www.youtube.com/watch?v=veFYCa9nbMY

ニュースの深層3/17(木)「福島原発事故 メディア報道のあり方」2/3
http://www.youtube.com/watch?v=wlVlmyyNxlw

ニュースの深層3/17(木)「福島原発事故 メディア報道のあり方」3/3
http://www.youtube.com/watch?v=rpcuM1v90XE
ChonUnkokusai(2011/03/18(Fri) 04:15:26)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

わざわざRESいただきありがとうございます。
中性子補足ができなくなり、一旦核融合が始まると、冷却不能な現状では、第二のチェルノブイリになりかねないんで、それだけが心配です。
いずれにしても我々は何もできないので、一刻も早く電気、水道の復旧がなされ、正常な状態に戻るのを祈るしかないですね。
ChonUnkokusai(2011/03/18(Fri) 00:36:19)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

核物質と塩化ナトリウムが単純に共存していれば、Naの放射化の心配はあまり必要ないのですね!!!
核分裂反応がおきていない状態の核物質を海中に沈めても、海中のNaは放射性物質にはならない、なったとしても、あまり心配はいらない。そういうわけで、海に沈めてもあまり問題にはならなかったのですね…!
現在福島で起きている状況と、核物質を沈めたときの状況は違っているんですね。ありがとうございます!!!!とてつもなく素人で、わけのわからない質問に、わかりやすく答えてくださって、本当にありがとうございます!!!感謝いたします!
guest(2011/03/17(Thu) 11:57:51)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

> ChonUnkokusai 様:
核分裂自体に塩化ナトリウムが与える影響というのは、おそらくないと思います。ご指摘の熱的な影響はあるかもしれませんね。酸化した燃料棒の鞘が高温で塩化ナトリウムと接触すると、凝固点降下を来して酸化物まで溶融し、燃料棒の溶融を悪化させる可能性も否定できません。

> guest(2011/03/17(Thu) 08:41:32) 様:
えーと、ですね。核物質と塩化ナトリウムが単純に共存しているだけでは、Na の放射化(放射性物質に変わること)はほとんど進行しないと言っていいでしょう。Na の放射化が問題になるのは、中性子を出す核分裂反応が起きているところ、特に低速中性子があるところに塩化ナトリウムが存在する場合です。

ですから、海中に投棄された放射性物質が海水と共存する場での 24Na の形成は、あまり心配する必要はないですね。万が一形成されても、圧倒的に多い水の量の前では早々に希釈されてしまいますから。今回の原子炉の場合は、

(1) 制御棒が挿入されているけれど、完全に中性子が捕捉されている状態ではない
(2) 炉心溶融が起きているとすると、(1) の状態が尚悪くなる可能性が高い
(3) 水は大量に循環しているわけではなく、炉心冷却にも足りない程の量が炉内に滞留→蒸発、もしくは漏出している。

という状況下で海水が注入されているので、問題だと考えている次第です。
Thomas(2011/03/17(Thu) 11:04:37)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

海水注入は危険なのですね!
詳しいことはわからないのですが、なんとなくヤバイのだということがわかりました。
少し質問をさせていただいてもよろしいですか?
以前に、チェルノブイリで起きた爆発事故のなどのものを、海に沈めたといううわさを聞きました。そのことによる放射線の、環境への害はマスコミで報道されていなかったような気もするのですが、いかがでしたでしょうか?
そのことから、海に沈めてしまえば、海に含まれる成分などで、良い具合に放射線が封じ込まれると思っていました。それで、今回の海水注入は問題ないのだなあと、素人の私は考えておりました。半減期が短いために、あっというまだったために、奇形の魚とかが発見されなかったのでしょうか…。でも、ハンパない量の放射線が放出されるんですよね???
その、あげあしをとっているとかではないのです。気を悪くされたら本当に申し訳ございません。海水と核燃料のことがどうしても気になるのです。意味不明な質問かもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
guest(2011/03/17(Thu) 08:41:32)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

わかりやすい説明ありがとうございます。
海水注入ではスゴイ勢いで水分が蒸発し、塩化ナトリウムが徐々に蓄積し、燃料棒に付着し、熱伝導率が上がり、そのうちに冷却効率が著しく低下する。また、制御棒に付着するような事になって、中性子を補足に支障がでそうな気がするんですが、不純物を除去できるような構造なんでしょうかね〜。
ChonUnkokusai(2011/03/16(Wed) 22:58:08)

Re:福島第一原発で何が起きているのか (2)

何かツッコミがありそうなので予防線を張っておきますが、放射性核種の検出には、質量分析法以外に、γ線のエネルギースペクトルによる方法(つまり僕が分析に使っていた方法そのまま)があります。が、今回の場合は、おそらくマスを使っていると思われます。
Thomas(2011/03/13(Sun) 20:48:34)
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Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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