N. I. 容疑者、この名前を

【2013/03 後記】ここには容疑者を実名で公開していたが、時間も経ち、この記述が名前の特定に使用される可能性を考え、名前に関しては伏せることとした。

皆さん、どうかご記憶願いたい。特定の個人の名前を blog に書くのは、僕にとってもきわめて異例のことなのだが、これに関しては、「WWW ページでの個人情報公開について考える」の作成者としては、どうしてもふれないわけにはいかない。僕の恐れていた、というよりも、予想をはるかに超えた事態が生じてしまったのだ。

先日、大阪地検特捜部は、千葉県松戸市にある I 容疑者の自宅に家宅捜索に入り、同容疑者を名誉毀損の疑いで逮捕した。そもそもこの罪状であの地検特捜部が動くということ自体、きわめて異例のことだと言わざるをえないのだが、I 容疑者がネットで何をしたのか、ちょっとでも垣間見ると、なぜそんなことになったのかがうかがえる。

これを知るには google を使うだけでいい。まずgoogle で検索を行った結果をごらんいただきたい。今日の時点で検索ヒット数が約 2,040 件あるが、最初にヒットするのが本人の web ページである。そこをご一読いただければ、まず I 容疑者が K. K. 氏なる人物に対して極めて粘着的な誹謗中傷を展開していることがお分かりだろう。他の検索結果をみていただくと、I 容疑者が自らのサイトのみならず、2ちゃんねるを初めとした各種掲示板にも同一内容の書き込みを複数回行っていることがわかる。一人の手によってここまで広範にある人物の誹謗中傷が行われたのは、僕が知る限り他にあまり例がない。しかも、誹謗中傷を行う者が、自らの氏名等を完全に公開して行った、などというのは前代未聞である。

TBS の報道によると、この K 氏、I 容疑者と同じ大学のサークルに所属していたらしい。……今から20年前のことだそうだが…… I 容疑者はそこで知り合ったとある女性に思いを寄せていて、告白し、拒絶された。その理由は、女性に既に交際する男性(この男性というのは K 氏ではない)がいたからだというのだが、どう逆恨みしたのか、I 容疑者は「K 氏が女性をレイプしたために女性が悲嘆に暮れ自分との交際を拒絶した」と信じ込んでしまったらしい。しかし実際には、K 氏はそもそもその女性と面識すらなく、この思い込みは完全に事実無根のものだったそうなのだが、この20年、I 容疑者は K 氏やその周辺(家族や知人、K 氏の仕事上の関係者まで)に自らの思い込みをしたためた書状を何度となく送りつけ、K 氏の公私を無茶苦茶にしてしまったらしい……そりゃ、いくら事実無根だといっても、婦女暴行を犯したなどとあちこちに書状を送られたら、これはたまらないだろう。K 氏は自らの経営する会社をたたまざるを得なくなり、公私共にずたずたにされたことから重いうつを患うことになる(現在も投薬療養中だとのことだ)。

昔、僕の知るある人物が blog 絡みで複数の人物を誹謗中傷したことがあって、誰だったか、「彼は不明な情熱にうかされているのだ」と書いていた人がいたのを思い出すけれど、いやはや、「不明な情熱」というのはまさにこういうのを指すとしか言いようがない。しかも、この不明な情熱が、ついにネットという(誹謗中傷においてきわめて有効な)凶器を使うところまで至ってしまったのには、無情という言葉以外思い浮かばない。

たちが悪いのが、この I 容疑者のネットによる誹謗中傷には協力者がいることだ。具体的には以下のリンク先をご参照いただきたい:

http://blogs.yahoo.co.jp/jinken110ban/12856727.html

このリンク先をみていただくとお分かりかと思うのだが、I 容疑者の協力者は、どうやら統合失調症もしくは極めてそれに類似したメンタルな問題を抱えていると思われる(「今、電磁波による生活妨害にあってます。」との記述あり)。しかし、その人物は他人の名義で「人権110番」なる web ページの運営を行っているので厄介なのだ……で、その人物が、自らが被害者だと強硬に主張する I 容疑者を助けよう、と、2006年7月13日(この人物の記述が正しければ、だが)に I 容疑者の web ページの立ち上げを行ったらしい。この人物の書いていることが正しいなら、I 容疑者はその時点でパソコンを使い始めて一月しか経ってない、とあるので、I 容疑者が web を舞台に誹謗中傷を行いだして3年と少し、ということになる。その間に、K 氏への誹謗中傷はさまざまなサイトにおいてなされ、蓄積・資源化されてしまったことになる。

しかも TBS の報道によると、被害者はこの K 氏だけではないらしい。他にも少なくとも女性が一人、同様のネット上での誹謗中傷の被害に遭っているという。そりゃ……これだけ大規模になれば、そりゃあ地検が動いたとしてもおかしくはあるまい。とにかく、あまりにひどい話で、正直どうコメントしたものか思い浮かばない。おまけに、何を考えているのか、I 容疑者は地検の検事の名前までネットに公開している。悪質さの程度があまりに図抜けていて、自分で書いていて、そのリアリティのなさ(しかしリアルな話である)にめまいがする。

この手の輩に個人情報を握られるとどうなるか……相手が何も失うものがない、というか、何を失ってもかまわないという態度で臨むと、ここまで出来てしまう、という実例ができてしまったことになる。皆さんも、どうか、このケースに関してはぜひ知っていただき、そして同様の騒ぎに巻き込まれることのないようご配慮願いたい。本当に、こんな風に、不明な情熱を以て誹謗中傷がなされるとは……

2009/12/04(Fri) 20:07:23 | コンピュータ&インターネット

Re:N. I. 容疑者、この名前を

>  コメントに最高裁まで争い実刑2年と有りましたが、
> 事実誤認では?
>  当人は最近〜ヤマアラシのブログ〜なるブログを
> 開設してちょこちょこ書き込んでますよ。

その blog の存在は知っています。「ヤマアラシ」でなく
「やまあらし」ですね。

http://sphinx-2013.cocolog-nifty.com/

更新が先月上旬で止まっていますよね。

>  刑務所内からではブログ開設できないでしょ。

協力者がいれば可能でしょう。ホリエモンのメルマガと一緒で。

>  逮捕後に福島県のアニマルポリスを名乗る
> 星野節子なる女と結婚しています。
>  飯沼のブログもそうですが、嫁のウエブも
> 負けず劣らずのキチガイぶり。
>  一見の価値ありですよ。

それも知っていますが、別にここはそういう問題人物の存在を披瀝することを目的に公開しているわけではありません。個人情報保護の観点から N.I. 氏の一件は書かずにおけないものを感じて書いているわけで。
Thomas(2013/04/11(Thu) 08:34:38)

Re:N. I. 容疑者、この名前を

 コメントに最高裁まで争い実刑2年と有りましたが、事実誤認では?
 当人は最近〜ヤマアラシのブログ〜なるブログを開設してちょこちょこ書き込んでますよ。
 刑務所内からではブログ開設できないでしょ。
 逮捕後に福島県のアニマルポリスを名乗る星野節子なる女と結婚しています。
 飯沼のブログもそうですが、嫁のウエブも負けず劣らずのキチガイぶり。
 一見の価値ありですよ。
guest(2013/04/11(Thu) 06:39:23)

Re:N. I. 容疑者、この名前を

guest 様:
ご記入頂きありがとうございます。一定のメドはついたと
いうことになるのでしょうか。人が生活というものを失っ
たとき、それを回復するということがどれ程困難か、と
いうことは、おどらく私の想像を遥かに超えたものなの
でしょうが、今後の関係者各位の平安をお祈りしており
ます。
Thomas(2013/04/01(Mon) 17:30:29)

Re:N. I. 容疑者、この名前を

一応ご報告を関係者としてしておきます。
同被疑者に関しては刑事事件では拘置されたまま結局最高裁まで争い実刑2年が確定しました。
さらに先日民事においても最高裁において賠償金の支払いと謝罪文の掲載命令が決定しました。
けれどもこれで失ったものが全て戻るとは思いません。
ただ後ろを向いていても仕方がない、今後これらが新しい判例となって司法を動かしていくことをせつに願ってやみません。
guest(2013/04/01(Mon) 02:42:32)

Re:飯沼直樹容疑者、この名前を

K.K 様:
とにかく事態の沈静化と、平穏な生活の一日も早い回復をお祈りしております。残念ながら、google はこの手の問題に関連する検索情報の削除には応じない方針のようですので、ネット上に流布された情報に関する問題の解決にはまだまだ時間がかかるかもしれませんが、負の情報が、この問題に対する前向きな姿勢での行動の記録で上書きされれば、きっとその問題に関してもいい方向に進んでいくことでしょう。
Thomas(2010/01/07(Thu) 15:02:56)

Re:飯沼直樹容疑者、この名前を

ブログ拝見致しました。関係者です。私は今回の件について警察ではなく地検特捜部が動いたことに納得しています。いくら逮捕しようとしても「名誉毀損」以外では起訴できないというのがネット上の実情で司法判断をどのように組み立てたら良いか難しすぎる問題だと思うからです。実際に出た被害はリアルな世界であれば総会屋などがやっていることと変わらないにも関わらずネットでの誹謗中傷によって家庭も仕事も崩壊し、死のギリギリまで追い詰められても法律がないのです。法律がなければ司法も現行法で出来うる限りの対応をすることになるわけでそれが今回異色とも思える地検特捜部の逮捕に繋がったと思っています。
今後ネット上での問題は誹謗中傷だけでなく著作権問題等山積みですが、立法においてもそろそろ目を向けて欲しいとともに被害者の救済を願うばかりです。
K.K(2010/01/06(Wed) 01:27:48)
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Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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