こっそり進んでいること

今、厚労省でこっそり進んでいることがある。いわゆる「3年ルール」の撤廃である。

小泉政権下で、特殊な業種に限定されていた派遣社員の制度が大幅に緩和された。しかし、ある職場、ある分野で安定に働くことが最低限保証されるように、この「3年ルール」というものがあった。具体的には、3年以上、ある職場で同一の人を派遣で雇うことはできず、使い続けたいならば正社員雇用をしなければならない、というものである。

しかし、現在、厚労省を中心として、この「3年ルール」を撤廃する方向で進行中だ、ということが、先日こっそりと報道された。つまり、使える人材を派遣のままで使い続け、会社の都合で一方的に派遣切りすることができるようになる、ということである。

思えば、民主党政権下でも、あの愚者のシンボルのような管直人が「1に雇用、2に雇用」と吠えながらも、結局は何もマトモな雇用政策を進めてこなかったわけだが、これに続いて、アベノミクスを標榜する自民党政権下においても、むしろ逆に、雇用者の都合の良い雇用形態による、雇用者の利益拡大というものがしれーっとなされているわけである。これがアベノミクスの内実だというならば、到底この国を再浮上させることなどできないだろう。だって、派遣で働いている人が、自分が職場で欠くべからざる存在になるべく努力精進する、その理由を奪おうってんだぜ? もうお話にもならない、そういう話なのである。

2013/08/24(Sat) 12:01:52 | 社会・政治
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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