『美文書』改訂第6版、届く

ちょっと諸事情で入手が遅れたが、今日、手元に『美文書作成入門』改訂第6版が届いた。目次と中身に目を通した感想を書いておくことにする。

まあ、この本が、TeX を使いたいという人にとってマストアイテムだ、というのは変わらないだろう。しかし、ずぶの素人には取っ付きにくい印象が、何か更に強くなったような気がする。そろそろ、この本を参考にする「前段階」を埋める決定的な書籍が必要になっているのかもしれない、と思う。たとえば、大学1、2年の学生に、2年後の卒論作成に TeX を使ってもらうための演習をさせるような、そういうレベルのテキストだ。まあ昔なら、学生実験か計算機演習で TeX でのレポート作成・提出を義務化して、あとはお前ら自分でマスターしろや、分からん奴は『美文書』買っとけ……で済んだと思うけど、今の学生はそれでついて来ないかもしれないしねえ。

内容に関しては、babel に関する記述に代わるものが入っていないのがちょっと哀しい。LuaTeX-ja と polyglossia を併用して多言語を扱うテキスト、なんてのが入っていると最高なんだけどなあ。

あと、和文フォントに関しては、IPA フォント以外のフリーフォントに関する記述が一切ない、というの非常に残念だ。というか、正直ちょっとがっかりした。僕の書いた『日本語フォントのセットアップ』中の『フリーフォントのみで埋め込みを行うには』のようなドキュメント……とまでいかなくても、存在位はふれておくべきだと思うんだけどなあ。こういうところで言及しておかないと、数少ない貴重な和文フリーフォントなんて、やがて消えてなくなってしまうかもしれないのに。

ちなみに 2 ちゃんではデザインに関して色々言われているようですねえ。個人的には、そんなことは別にどうでもいいと思っているんだが。まあそんな感想です。

2013/10/25(Fri) 16:05:00 | コンピュータ&インターネット
Tittle: Name:

Profile

T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

New Entries

Comment

Categories

Archives(900)

Link

Search

Free

e-mail address:
e-mail address