Golden Lady

僕はここに今まで Stevie Wonder の話を書いたことがないんじゃないか、と思う。というのも、あそこまで楽曲と歌の独自性が強い人の音楽に浸ってしまうと、そのフォロワーから脱せなくなりそうな気がして、聴くにしても結構距離を取ってきた、という経緯があるためである。

とは言っても、さすがに僕でも、"Talking Book" とか "Innervisions" 辺りはマストアイテムにしている。特に "Innervision" の "Golden Lady" は、ちょっと特別な思いのある曲である。この曲を YouTube で聞いていたら、その音源のコメントに「この曲のベースは誰が弾いているんだ」と書かれていて、Wikipedia で調べたらしき人が、これは Stevie のシンセベースだ、とフォローしていたけれど、このベース、ベーシストが聴くとニヤリとさせられる。導入部のフレージングなんか、明らかに James Jamerson の影響が見て取れるのだ……さすがは Little Stevie Wonder 時代からの Motown の秘蔵っ子である。そして J.J. はこんなところにまで、エレキベースの先駆者としての影を残しているのだ。

さて、そんな "Golden Lady" のライブテイクをあれこれ聴いてみたけれど、実のところ、出来のいいものはほとんどない。やはりこのちょっと難解なコード進行が、他のプレイヤーのフレージングを縛ってしまっているところがあるようだ(これは Stevie のこういう曲全般に言えることなのだが)。うーん……とあれこれ探していたところに、絶妙のカヴァーを発見した。いや、さすがに The Doors やジミヘンからストーンズまで、何でもプレイしてしまうだけのことはありますね、José Feliciano さん。

2010/07/03(Sat) 18:09:12 | 音楽一般
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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