遅ればせながら

新年明けましておめでとうございます。

今年は伊達巻を焼いたのだけど、1回目はレシピを勘違いしてひどい代物が出来たので、初売りで材料を買い直してリベンジに臨んだ。

材料は、生海老150 g に対して、卵(全卵)が6個(小さいものならもう少し多くてもいいだろう)、砂糖が50 g、みりんが大匙3、酒が大匙1.5、醤油が小匙1.5、である。以下、作り方をメモしておく。

まず海老の摺身を作る。海老は全て背腸を抜いて、片栗粉と酒(上記分量とは別)を加えてボウルの中でよく攪拌して汚れを取り、水で何回かすすいでから水気を取る。本当はこれを当たり鉢で擦るのが一番いいのだけど、今手元に当たり鉢がないので、今回はフードプロセッサで挽いた。これに全卵をひとつづつ入れ、入れてはよく攪拌して……を繰り返し、全ての卵が摺身とよく混ざるまで繰り返す。

本当に売っているものと同じ水準のものを作りたい場合は、上の作業を当たり鉢の中で行い、卵液と摺身が混ざったものを裏漉しするとよい(ただし、相当手間がかかるのでご注意を)。フードプロセッサの場合も、目の細かいザルなどで漉すと出来上がりが良くなる。

こうして仕上げた液体に調味料を投入して、いよいよ焼きに入る。アルミフォイルで、巻き簀より一回り小さな縦・横寸のバットのようなものを作成して、内側にサラダオイルを塗ったところに液体を流し込み、予熱した200℃のオーブンで20分焼き、温度を180℃に落として更に数分焼く。これはオーブンの個体差で時間が変わってくると思うが、目視で焼き具合を確認されるとよかろう。

焼けてくると、生地が餅のように膨らんでくるが、これは竹串などで潰しておくと良い。焼けたら粗熱を取り、焼いたときの上面が巻き簀側に来るように巻き簀の上に伏せ、アルミフォイルを剥がす。剥した面に巻き簀の目に平行に何本か切れ目を入れ、断面が「の」の字形になるように巻き込んで、輪ゴムや糸などで固定して冷ませば出来上がりである。

伊達巻には特別の思い出がある。子供の頃からの好物で、正月になると、これを食べるのが楽しみだった。勿論、親もそれ程たくさん食べさせはしなかったから、一度一本丸ごと買ってきて一気食いしてみたい、と思っていたのだった。

高校生になって、楽器を買うためにマクドナルドで早朝のバイトをしていたのだが、懐具合が良くなったので、かねてからの企みを実行に移した。まあ結果は容易に想像できるわけだけど、半分位食べたところでうんざりしてしまった。何事も楽しむには程というものがあって、程を越えて欲望を拡張させても、それを享受することは物理的に不可能だ、ということを、そのときに学んだのだった。

大阪に住み出した頃、年末に「せめて伊達巻位は」と思い買いに行ったらどこにもなくて、大いに困ったのだった。大阪では、鱧などの摺身を使った上等な蒲鉾を伊達巻の代わりに食べることが多いようで、結局その年は伊達巻を食べられずじまいだった。大袈裟な話だけど、正月が来なかったような気がして、ひどく寂しく思えたものだ。

そして今。まあ、今年はとうとう自分で焼いたわけだけど、これも一人で抱え込んで食べるのはあまりに味ないわけで、U とちびちび食べているわけだ。まあ、こういう食べ方が、実際のところは一番いいのかもしれない、と思う。

2011/01/04(Tue) 10:47:54 | 日記
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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