風邪?

知人のM女史が風邪をひいた。僕がM女史に会うときには彼女はマスクをしているので大丈夫だろうと思っていたのだが、どうもウイルスを貰ってしまったらしく、今日になってから、鼻がムズムズしてどうもいけない。

風邪といえば、今年の夏の始めに緑膿菌に喉をやられたときのことを思い出す。このときは、一番近くにある耳鼻咽喉科を受診したら、ろくに内診もせずに抗生物質だけ渡されて、後で違う耳鼻咽喉科に受診し直したのだった。もうあの一軒目の耳鼻咽喉科には絶対に行かないようにしようと思っている。

ひとつ気になっているのが、最近 RS ウイルスの感染が流行っていることだ。大人が感染した場合、たいていの場合は鼻風邪程度で済むものの、場合によっては気管支炎やインフルエンザ様の症状が発現して、まれに重篤な状態に至ることもあるらしい。この RS ウイルスには抗ウイルス薬のシナジス© が有効であることが分かっているのだが、このシナジス© というのが、まあ、実に馬鹿みたいに高いクスリなのだ(詳細はこちらを御参照下さい)。大人に投与することは、おそらく事実上無理と言っていいだろう。乳幼児の場合、たとえば早産で生まれた子などに対して、主に予防的に用いられるようだけど、2割負担としてもとんでもない額がかかることになる。

戦後の混乱期、結核に対するストレプトマイシンなどは、おそらくこういう感覚の代物だったのかなあ、などと思ったりする。遠藤周作の『快男児・怪男児』という小説で、淡い恋心を抱く男のために春を鬻いでストレプトマイシンを送り続ける女性が出てくるけれど、病というものの残酷さは、常人に手の届かない処に特効薬があることで、かえって更に際立ってしまう。おそらく、RS ウイルスとシナジス© においても、この薬価故の辛い話があるような気がしてしまうのだ。

2011/10/18(Tue) 18:59:16 | 日記
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T.T.Ueda
Tamotsu Thomas UEDA

茨城県水戸市生まれ。

横山大観がかつて学んだ小学校から、旧水戸城址にある中学、高校と進学。この頃から音楽を趣味とするようになる。大学は、学部→修士→博士の各課程に在籍し、某省傘下の研究所に就職、その2ヵ月後に学位を授与される(こういう経緯ですが最終学歴は博士課程「修了」です)。職場の隣の小学校で起こった惨劇は未だに心に深く傷を残している。

その後某自動車関連会社の研究法人で国の研究プロジェクトに参画、プロジェクト終了後は数年の彷徨を経て、某所で教育関連業務に従事。

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